体の一部である手を作っていきます。簡単なやり方なので、キャラクターモデリング等に応用できるかは微妙ですが、練習として参考になると嬉しいです。
手の甲、ひらの部分を中心として作っていきます。4本指を作ってから親指を作ります。自分は細くて長い指が好きなのでそんな感じになります。
下準備・・・最初に追加されているカメラやライト、オブジェクトを削除。名前を付けて保存(hand)。テンキー5で平行投影にする。
手の甲、手のひら
立方体を追加します。ここから手のひらの形を作っていきます。下側の面は使わないので削除します。手首の形を作っていきます。上から見てS+Yで横長にします。
ループカット【Ctrl+R】を三本追加します。
上の面が4つに分かれました。この面から指を伸ばします。指を伸ばす前に、指と指の間は隙間が空いているので、隙間を作ります。
ループカットした辺を選択したままで、[Ctrl+B]でベベルをします。
今のままだと、どっちが表かわからないただの直方体なので、若干手のひらの形を作っておきます。横にループカットを三本追加。
さらに、手のひら側の上の辺と上から三番目の辺を選択してテンキー3で横から見て、少し後ろに縮めます。あとでまた調節するのでとりあえずこんな感じでいいです。
こうしておくと手の甲側と手のひら側がわかりやすいです。
4本の指
次に、親指以外の4本の指を作ります。上の面をベベルした面以外の4つを選択し、Eキーで伸ばします。
ここで細分割モディファイアを追加します。(忘れていました。)
指にループカットを二本ずつ追加します。
横から見るとバランスが悪いので横方向にループカットを入れておきます。
指の形を作っていきます。手のひらと同じように指先や関節部分をへこませると指っぽくなります。
関節部分は辺が必要になるので、ベベルしていきます。とりあえず三本。
三本のうちの真ん中の辺を選択してテンキー3で横から見て[G+Y]で後ろ側に移動させます。この時にプロポーショナル編集を使うと、指を細くできます。
簡単に関節メッシュを作っておきます。手の甲側の関節部分の面を後ろ側+側面を選択します。(わかりづらいかも…汗)
こんな感じで選択できたら、Iキーで面の差し込みをします。
あとで関節の凹凸を作りますがとりあえず置いておきます。
指の形をさらに作っていきます。人差し指と小指が太くて長いので、Shift+Zで細くしたり、長さを調節したりします。
左側が人差し指で、親指側になります。
下の画像を見ると指のメッシュのバランスが悪いので関節と関節の間に辺を一本ずつ追加します。
ここまでできたら頂点選択にして頂点スムースをしてみます。
頂点スムースをかけると下の画像のようになります。なんか指が短くなった気がする…
水かきや指先の形を整えたり、長さを調節したりします。
↓指先の辺を動かして尖らせるなど
頂点をちまちま動かして好きな形にしていくもよし。
親指
親指をつくります。今、下の画像のような感じですが親指の位置がイメージしづらいので、手首関節の部分をすぼめます。
↓
できました。左側の4つの面から親指を作ります。
Eキーで伸ばします。
上から見て45度くらいに傾けます。
親指の縦方向にループカットを二本入れます。一本は隙間部分のメッシュとして使いたいので、G+Gで手のひら側に寄せます。もう一本も中心になるように調節します。
下の画像の選択している面から親指を伸ばしますが、形がいびつになっているので先に整えていきます。
こんな感じでいいかと思います。
Eキーで伸ばします。
関節メッシュを作るためにループカットを二本追加します。
だいぶ手っぽくなってきました。
(シェードスムースをかけました↓)
指の関節メッシュ(親指)
4本の第一関節と第二関節は作ったので、親指の関節と4本の第三関節を作ります。
まずは親指の関節から作ります。関節を作りたい場所に三本ループカットを入れます。
第二関節を作りたい辺の上下にループカットを入れます。
中心の辺をベベルして二本にします。
面の差し込みをしていきます。
頂点を動かしてメッシュの流れを滑らかにします。汚いような感じもしますが最終的にボーンいれてメッシュが崩壊しなければいいです。親指の太さもちょっと太い気がするので調節しておきます。
関節部分を後ろに下げます。
こんな感じの凹凸にすると指っぽくなります。
下側の辺もきれいにしておきます。
指の関節メッシュ(人差し指~小指)
次に4本の指の第三関節から作っていきます。ベベルで手のひらの辺を増やします。
第三関節の上部分にループカットを入れます。ちょっとわかりづらいかもしれないですがこっちは手のひら側です。
下の画像が手の甲側です。選択している面にIキーで差し込みします。
骨の感じも再現したいので指の中心にループカットを二本入れます。
親指と同様に、メッシュの流れが滑らかになるように編集していきます。手のひらや手の甲などもきれいになるようにしていきます。(手の甲↓)
頂点スムースもいいですが、やりすぎると形が変わっていくのでやりすぎない方がいいと思います。
(手のひら↓)
できました。関節に凹凸をつけるとだいぶ手っぽく見えると思います。
指から手首にかけてまるい感じにするともっとリアルな感じになります。
仕上げ
最後に手首を作って簡単に色を付けて終わります。
手首は切り口を丸くします。
レンダービューにしてポイントライトを追加します。ライトの強さも調節します。
マテリアルを追加してBase colorを肌色にします。
サブサーフェスを設定すると血色を出すことができます。
質感はスペキュラーやラフネスで調節します。
完成
なかなかリアルな感じになったんじゃないかと思います。
爪をつけたりするともっとリアルな感じになっていくと思います。
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