前回の記事では家具のモデリングのコツとして面の差し込みやベベルについて紹介しながらデスクの制作を行いました。
ここまでできたので、さらに実用的でリアルなデスクにしたいと思います。今回は引き出しの隣にラックをつけます。
複製する・繰り返す・並べる
まず家具や建築物を制作するにあたって、こちらの画像を見てもらうと、、
本やシャッターのように複数の物を等間隔で繰り返し使用する場面が出てきます。
その他、タンスの引き出しだったり、ビルの窓のように繰り返し同じものを使うものは意外と多いですし、段ボールや皿などが積み重ねることで生活感を出す演出などをすることができます。
[Shift+Dキー]で複製すればいいのでは?
その手もありますが、この複製はあくまで単発的なもので、全く同じものを等間隔でたくさん”配列”する場合には向きません。また、[Alt+Dキー]でリンク複製というものがあります。
リンク複製とは、編集モードの際に複製元のオブジェクトと複製したオブジェクトを両方とも同時に編集できる複製方法です。オブジェクトモードの際は別々の編集になります。
どちらにせよ、等間隔でたくさん複製したい!でも後から一気に編集したい!さらに正確な数値で並べたい!角度も付けたい!でも楽がしたい!というわがままボーイには不向きです。
そこで、モディファイアを使います。Array modifierを使うことで、等間隔でたくさん複製して後から編集できて正確な数値で角度を付けて並べられて楽ができるわけです。
複製配列モディファイア/Array modifier
モディファイアについてまとめたことがなかったので、詳しい使い方は次回以降の記事で解説しようと思います。
今回使用するArray modifierはこちら。
モディファイアを追加する前にラックの部品である円柱を追加・位置、大きさの編集をします。
六角形の円柱です。両側の面は見えない部分なので削除。
横から見るとこの辺の位置。
この円柱が選択されていることを確認してモディファイアを追加します。
とりあえず真下に配列されました。
ここから設定をいじくっていい感じに数と配置を合わせていきます。
※Fit type(取り付けるタイプ)・・・Fixed Count(数値を設定する)
※Count(数)・・・9
※Relative Offset(オブジェクト同士の距離)・・・(X=0)(Y=3)(Z=0)
Fit typeは3種類あり、「数値を設定する(Fixed count)」「長さで合わせる(Fit length)」「カーブに合わせる(Fit curve)」があります。
その他、距離に関する設定方法も複数あるようですが違いがよくわからなかったのでとりあえず[Relative Offset]でいいと思います。
(強いていえば、[Relative Offset]→[Factor(因子?)]に対して[Constant Offset]→[Destance(距離)]になっていたので計算方法が違うのかな?とか思ったり思わなかったり…数学詳しい方教えて…)
大体理解したのでこちらにまとめました。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事からお願いします🙇♂️↓↓↓
また、近い距離の頂点同士をマージしたい場合は[Marge]の[Destance(距離)]を設定することで自動でマージしてくれます。
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デスクの作り方(その3)
デスクのシリーズはこれで終わりです。
ポール部分が浮いてるのでこれを支えるポールを作ります。[Cube]を追加し、板にして貼り付けます。見えない面は削除します。
適当にマテリアルを設定して以前作ったルームオブジェクトにコピペしてレンダリングします。
完成。
最後まで閲覧いただきありがとうございます。
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