モディファイアの基本機能から使い方までをまとめた一回目の記事はこちらです。
今回は[Solidify Modifier]厚み付けモディファイアについて紹介します。
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厚み付けモディファイア/Solidify Modifier
こちらはモディファイアの中でも多様されがちな機能です。Solidifyとは、英語で固化、固める、という意味で、ここではメッシュに厚さを結合させるというような意味で使用されています。
このモディファイアが使われる理由としては、ポリゴンの変動が単純で扱いやすいという利点からです。
モディファイアパネルはこんな感じ。今回は円柱の上下の面を削除したオブジェクトを使って説明していきます。
まず、上の画像のモディファイアパネル部分を見てもらうと、[Mode:Simple]となっているのでこちらから説明していきます。
シンプルモード/Simple Mode
デフォルトで設定されている演算方法(アルゴリズム)で、単純な形状の押し出しを行います。
注意点
※一つの辺に3つ以上の隣接する面があるオブジェクトには厚み付けできない。
※隣接する面が通常の同じ方向を向いていない場合はシンプルモードで厚み付けできない。これは、法線の再計算が必要な場合、またはメビウスの帯のような形状の場合に発生する。
(メビウスの帯が2次元のテープ状のものをひねり表をたどっていくとそのまま裏に行き着くようにしたのに対し、クラインの壺は3次元のチューブをひねり内部をたどると外部に行き着くようにしたものである。)ーWikiから引用
(やってみたけどよくわからなかったのでとりあえず試してみるべし。厚み付けできないという不具合はたぶんこういうのが原因。まあつまり、複雑な形状はシンプルモードで厚み付けできないよってことかな…)
Thickness・・・厚さ。
※厚み付けモディファイアはローカル座標を基準にして計算される。オブジェクトの大きさが一定でない場合の厚さはそれぞれの面で異なる。修正したい場合はスケールを適用するなどの処理が必要。
Offset・・・厚み付けしたメッシュを配置するための基準点(オブジェクトの原点)からの距離。[0]が元のメッシュの中心。
Even Thickness・・・鋭い角を調節しながら厚さをより均一に維持。品質の向上により低速になる場合がある。
Rim・・・ふち
・Fill…塗りつぶし。内側と外側の隙間を補います。(上:Fillのチェックを外した場合。下:チェックを入れた場合。)
・Only Rim・・・塗りつぶしされた垂直なふちのみの厚さが追加される。Fillにチェックが入っている場合のみ有効。
※Rimは元の形状の厚さから生成されるため、非多面のオブジェクトのみに機能する。
頂点グループ/Vertex Group・・・選択されたグループの頂点のみが厚み付けされる。重量(面積?)は厚さで増すことができるため、重量が低い頂点の厚みは比較的薄くなる。
・Invert…反転。頂点グループに含まれていない頂点を厚み付けする。
・Factor…頂点の重量による厚み付けの程度を数値によって調節できる。
Normals・・・法線
・Flip…法線を反転。すべてのジオメトリ(メッシュ)の法線を反転する。
・High Quality…法線がより均一な厚さを生成するように計算。低速になる可能性。
Materials・・・マテリアル
・Material Offset…新しいジオメトリ(メッシュ)に使用するマテリアルをマテリアルスロットから数値によって選択できる。
(0→同じマテリアル)(1→元のマテリアルのすぐ下のマテリアル)(-1→元のマテリアルのすぐ上のマテリアル)
・Rim…Material Offsetと同様にRim(ふち)のマテリアルを数値によって選択できる。
Edge Data・・・辺の設定
・Inner…内側の端にクリースを設定。(クリース・・折り目、かど)
・Outer…外側の端にクリースを設定。
・Rim…ふち部分にクリースを設定。
・Bebel Convex…外側の辺にベベルウェイトを設定。
Thickness Clamp
・Clamp…辺の交差を避けるために長さを制限するための0~2の数値。オブジェクトの中で最も短い隣接する辺の長さによって決定される。
・Angle Clamp…Clampが有効な時、長さだけでなく角度の考慮も行われる。
複合モード/Complex Mode
多様なジオメトリの出力をサポートし、全ての形状の場合での厚み付け処理ができる演算方法。シンプルモードでは不可能な場合での処理も可能になる。低速になるため注意が必要。(シンプルモードに搭載していない機能のみ説明を入れます。)
Thickness Mode・・・厚み付け処理の種類を選択。
・Fixed…シンプルモードに似ていて厚さが一定ではない。
・Even…シンプルモードに似ているが均一な厚さと高品質な法線を生成できる。3つ以上の面が一緒になると機能しない可能性がある。
・Constraints…常に均一で最適な厚み付けを行う。高度なモデルであり、最適な処理を行うことが保証されている。
Boundary・・・境界。モデルに適した境界の種類を選択できる。
・None…選択しない。
・Round…穴部分が内側を向くように境界を調整。
・Flat…穴部分の境界を平らになるように調整。
Merge Thickness・・・頂点のマージを行う距離
最後に
今回の紹介はこれで終了です。大幅にすっ飛ばしたところもあってごめんなさい…
何度も言いますが言葉だけだとなかなか伝わりづらいのでぜひ自身で触っていろいろためしてみてください!
では、最後まで閲覧いただきありがとうございます。お疲れ様でした👋
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