こちらの記事で基本的な操作方法をまとめました。
今回はこちらの続きで複製配列モディファイア[Array modifier]の紹介をしていこうと思います。
- 複製配列モディファイア/Array Modifier
- フィットタイプ/Fit type
- 相対オフセット/Relative Offset
- 一定のオフセット/Constant Offset
- オブジェクトオフセット/Object Offset
- マージ/Merge
- ヒント/Hints
設定がややこしくて覚えるのは大変ですが、その分できることが増えたり作業効率の向上が図れるかと思いますので是非目を通してみてください。
複製配列モディファイア/Array Modifier
こちらのモディファイアは前々回の記事でまとめましたが、再度紹介したいと思います。(過去記事でデスクのラック部分を作るのに使用しました。↓)
この複製配列は、[Shift+D]や[Alt+D]で行う複製とは違い、大量に複製したり等間隔で並べたりすることに向いています。
今回の記事ではスザンヌをたくさん並べていこうと思います。
ザッとまとめると、こんな感じの機能が並んでいます。
Fit type(配列の長さを決定する方法)・・・「数値を設定する(Fixed count)」「長さで合わせる(Fit length)」「カーブに合わせる(Fit curve)」
Count(数)・・・複製するオブジェクトの数
Relative Offset・・・相対オフセット。
Constant Offset・・・定数のオフセット。
Object Offset・・・オブジェクトに沿って移動。公式サイトではエンプティ[Empty]の使用を推奨。
Merge・・・マージ。近い距離の頂点同士をマージしたい場合は[Marge]の[Destance(距離)]を設定することで自動でマージしてくれます。
UVsとCapsはあまり使わないと思うので省きます。(というか使ったことない)
フィットタイプ/Fit type
オブジェクトの配列距離を決定し、コントロールする方法を選択できます。
Fixed count(固定カウント)
指定された数のオブジェクトを生成します。
Fit length(長さに合わせる)
指定された長さに応じてオブジェクトを生成します。
Fit curve(カーブに合わせる)
指定されたカーブの長さに応じてオブジェクトを生成します。
(見えづらいですがスザンヌの少し上にカーブを配置しました。)
注意点
※Fit curveとFit lengthの数値はローカル座標を基準にしています。オブジェクトモードでオブジェクトを拡大縮小してもモディファイアによって配列、生成されるオブジェクトの数は変更されません。
※大きさを適用することで操作に利便性をもたらします。
(ローカル座標等についてはこちらの記事で詳しく説明しているのでよかったらご覧ください。)↓
相対オフセット/Relative Offset
Relative・・・相対的。関係のある。
Offset・・・基準点を定めた上で移動した距離。
Foctor・・・因子、要因。など
ざっくり翻訳してみるとこんな感じかと思います。(間違ってるかも…)
オブジェクトの座標位置に倍率を掛けた距離で平行移動します。
難しく説明しましたがつまりは普通に(オブジェクト×数値)で移動します。
(X=1、Y=0、Z=0)
一定のオフセット/Constant Offset
Constant・・・定数。一定。
Destance・・・距離
定数(メートル単位)で平行移動することができます。[Relative Offset]のようにオブジェクトの座標を掛けたりしないのでこのようにメートル単位で移動します。
(X=1、Y=0、Z=0)
オブジェクトオフセット/Object Offset
複製配列に使用するオブジェクト以外のオブジェクトを設定し、そのオブジェクトの変換に応じて配列を行います。
Blender manual公式HPでは、エンプティでの設定を推奨しているのでこちらを使ってみます。この十字架みたいなやつがエンプティです。
([Shift+A]>[Empty]>[Plain Axes])
設定は下の画像の通りです。[Relative Offset]にもチェックを入れて、距離を作ります。エンプティの選択は[Object Offset]の▼から、下の枠をクリックすると選択できるオブジェクト名が表示されるので、オブジェクト名をクリックして選択します。
このエンプティを[Rキー]で回転させることでオブジェクトも一緒に回転してくれます。
マージ/Merge
オートマージです。距離を設定することができます。数値を大きくしすぎると変形してしまうので注意が必要です。
ヒント/Hints
ブレンダーのマニュアルサイト(Blender manual公式HP)から引用、翻訳しました。
オフセット計算/Offset Calculation
計算方法は常に3つの変形(相対、定数、オブジェクト)の合計が足し算されます。これらの変形は各々が独立して有効または無効にすることができます。
たとえば、相対オフセット(X=1,Y=0,Z=0)と一定オフセット(X=0.1,Y=0,Z=0)を同時に使用した時、X軸に沿って間隔を開けた上で、定数である0.1単位を同時に計算してくれます。
Relative Offset・・・(X=1,Y=0,Z=0)
Constant Offset・・・(X=0.1,Y=0,Z=0)
ちなみに、Blender manual公式HPではサンプルのBlenderファイルが無料でダウンロードできるので、ダウンロードしていろいろ試してみるのもいいかと思います。
英語が得意な方はこちらのマニュアルサイトもいろいろ見てみると参考になると思います!
では、今回はこんな感じで終わりたいと思います。だいぶ踏み込んだ内容で難しいような雰囲気ですが、使いこなせるようになると絶対便利だし楽しいと思うので、自分で触ってみたり、質問したりしてみてください。
では、最後まで読んでいただきありがとうございます!
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